私が体験した、2人目の出産記録です。
予定日より7日早く産まれてきてくれました。
本陣痛と前駆陣痛の違いにかなり惑わされました。
この記事は2人目の男の子を出産した時のことを書いてるよ!
参考になれば嬉しいな♪
出産前日のフライング診察
1週間前の定期的な診察で、赤ちゃんがまだ全然下りてきていないと先生から言われていました。
本来であれば、予定日に近づいてくると、徐々に赤ちゃんが下へ下へと移動していきます。
私の中では、お腹の膨らみが下に下がった感覚があったので、下がってきているつもりでいましたが、まだまだだったようです。
それでも経産婦なので、お産の進みは初産婦よりは早いから、定期的な痛みを感じたり、おしるしがあったら早めに産院に連絡してねと言われていました。
そして出産することになった前日のこと。
夕方16時頃、トイレに行くと、少しだけ赤茶色でドロッとしたものがショーツに付着していました。
以前から、軽い生理痛のような痛みも感じるようになっていて、その日も軽い痛みがありました。
いつもよりも、定期的に痛みがきているような感じがしました。
なんとなく、間隔を図ってみると、10分から15分間隔でした。
それが1時間以上続きました。
おしるしのようなものもあったし、痛みも定期的なので、産院に電話した方が良いなと思いました。
そう思ったのが18時頃です。
夕食ができていたので、家族と一緒に夕食を食べてから産院に電話しました。
とりあえず来てくださいとのことだったので、家族に車で送ってもらって産院に行きました。
定期的な痛みを感じるものの、痛みを感じている間も、普通に話したり、歩いたりできました。
まだ通常の診察時間だったので、順番を待って診察を受けました。
その結果、まだ、赤ちゃんは全然下がってきていませんでした。
痛みやおしるしは、ただの前兆なだけの可能性が高いとのことでした。
この調子だと、もしかしたら予定日を過ぎることもあるかもしれないと言われました。
産院で診察を受ける前は、このまま入院になるかもしれないと思っていました。
おしるしがあると、24時間以内に陣痛が来る人が多いようですが、そうでない人もいます。
結構痛みも感じていましたが、本陣痛ではなく、前駆陣痛のようでした。
フライングした自分が少し恥ずかしくなりました。
1人目出産時の陣痛の痛みはこんなものじゃなかったことは百も承知の上でした。
経産婦は進みが早いという情報にビビッてしまってのフライング診察でした。
その日の夜はそのまま帰宅し、それからもずっと定期的な痛みを感じつつ、お風呂に入って0時頃に眠りました。
この時は、まさか翌日に出産することになるなんて思っていませんでした。
気付かぬうちに始まっていた陣痛
3時半頃目が覚めました。
眠りが浅くなっていたし、トイレが近い日々が続いていたので、夜中に目が覚めるのはいつものことでした。
お腹の痛みが寝る前より強くなっている気がしましたが、まだまだ耐えられます。
先生にも、まだまだと言われていたので、この時はまさか陣痛が始まっていたとは全く気付いていませんでした。
今思うと、前日にフライング診察をしてしまっていたので、自分の痛みの感覚を信じられなくなっていました。
この痛みは前駆陣痛で、何日もの間、この痛みに耐えないといけないと思っていました。
結構痛いし、とりあえずもう一度眠ろうとしました。
しかし、定期的に痛みの波がやってきて、なかなか眠れません。
5時頃、痛みの波が早くなったような気がして、痛みの強さもだんだん強くなってきた気がして、間隔を測ることにしました。
5分~7分間隔の痛みでした。
痛みがくると、うぅぅっとうずくまってしまいますが、まだ余裕があります。
前駆陣痛を和らげる方法として、横になっているより立ったり歩いたりした方が良いと何かの情報で読んだことがあったので、
とりあえず起きようと思いました。
寝室からリビングに移動し、家族に念のため声をかけて起きてもらいました。
6時頃、ますます痛みが強くなってきました。
いよいよ、これはおかしいと思い始めました。
しかし、前日に診察してもらっていたので、電話するかどうか躊躇していました。
どんどん痛みが強くなってきます。
7時前に、3分間隔になり、痛みの強さも激しくなり、痛くなると話せないし、歩けないし、顔を歪ませながらお腹を抱えることしかできなくなりました。
痛みに耐えられなくなってきたので、間違っていてもいいから連絡しようと思いました。
痛みと痛みの間に産院に電話しました。
私の苦しそうな声を聞いて、すぐにきて!と言われました。
当初の予定では実母に車で送ってもらう予定でしたが、上の子の保育園事情があったので、急遽実父に車で送ってもらうことになりました。
父の車に乗り込むのも一苦労。
3分間隔の痛みに耐えながら、うずくまりながらなんとか車に乗り込みました。
母も父も、元気でいてくれて本当に助かりました。
車の中で破水
産院までは、車で約15分です。
車に乗ったあとは、痛みの波がくると、ううぅぅぅと声を出さずにはいられなくなりました。
車を走らせて約5分ほどで、お股から何かが出たことを感じました。
これはきっと破水だなと思いましたが、確認することも、父に伝えることも、余裕がなくてできません。
生理用ナプキンのおかげで、車は汚さずに済みました。
どうしよう、このまま間に合わずに車で産んでしまうかもしれない、と本気で思いました。
うめき声をあげながら、なんとか産院まで耐えることができました。
産院に到着すると、助産師さんが車いすで迎えてくれましたが、なかなか座ることができません。
父と助産師さんに支えられながら、なんとか座ることができました。
すぐに分娩室に運ばれ、服を脱がせてもらい、入院着に着替えさせてもらいました。
痛みの感覚が早くて、まったく余裕がなく、されるがままの状態でした。
介護されている気持ちでした。
すぐ先生がきてくれて、子宮口を確認してもらうと、もう全開の状態でした。
助産師さんも先生も、大慌てな様子で、出産できる体制を整えてくれていました。
ほどなくすると、先生から、もういつ産んでも大丈夫、安心していいよ、と言われました。
赤ちゃんおりてくるの早かったね、とも言われました。
赤ちゃん、一気に下りてきてくれたようです。
いつから我慢してたか、破水はどのタイミングか、など、
陣痛と陣痛の間に話せる範囲で必死に伝えました。
ソフロロジー式分娩でスピード出産
ここの産院では、ソフロロジー式分娩が採用されていました。
リラックスできる音楽が流れ、陣痛のない時間は目を閉じて頭を空っぽにするよう言われました。
陣痛がきたら2回大きく深呼吸をして、息を止めずに、声を出しながらいきむ。
お尻を床につけたまま、顔はお股の方をむく。
先生の声かけがとても上手だったので、1いきみごとに赤ちゃんがどんどん下に移動していく感覚が分かりました。
1人目の出産は4年前でしたが、陣痛の痛みや、出産する直前のことはかなり鮮明に覚えていました。
1人目の時は、1いきみで1mmしか動かない感じ。
2人目の時は、1いきみで50mm動いた感じ。
それぐらい、違う感覚でした。
違うとは聞いていましたが、こんなにも違うものかと、想像以上でした。
例えるならば、風船。
風船のように、初めて膨らます時はなかなか膨らまないけれど、一度膨らましてしまうと簡単に膨らますことができる。
やはり、一度通ってくれている道なので、産道が緩むのも簡単だったようです。
助産師さんたちも、私のいきみ具合をみて、とっても上手!この調子だともうすぐ産まれるよ、と教えてくれました。
産院に到着してからわずか30分ほどすると、先生が、あと10分くらいで産まれるな、と言いました。
1人目の時は、いきみだしてから2時間かかりました。
痛みも、かなり痛くて、汗が止まりませんでした。
それに比べると、思っていた痛みよりも軽く感じました。
一度経験するとこんなに違うものなのか、と思いました。
先生の予想どおり、それからすぐにクライマックスがやってきました。
いよいよ産まれる、赤ちゃんがすぐそこまで下がってきた時のいきみ時は、1人目の時と同じ痛みでした。
一番狭い部分で、一番大きいものがストップしている痛さは、本当に鼻からスイカの感覚です。
そして、やはり会陰が少し裂けました。
これがまた痛かったです。
薄い布が無理やり破けてしまったような、想像通りの痛さです。
最後のいきみ時、いきみきれずに、もう一度陣痛が来るのを待っていました。
次で決めよう、と先生に言われていましたが、その間に赤ちゃんがスルッと峠を越えてくれたようで、先生から突然、もう力抜いて!産まれるわ!と言われました。
なんとも中途半端な感じでしたが、え?と思っている間に、じゅるんっと、出てきてくれました。
ついに、約10カ月間、お腹の中で一緒に過ごした赤ちゃんを産み落としました。
出産を終えて
赤ちゃんは、大きな声で泣いてくれました。
初めて我が子を見た瞬間、地球にようこそ、という言葉が出てきました。
赤ちゃんが別室に運ばれた後も、大きな泣き声がずっと聞こえていました。
なんて可愛い声なんだろう、と思いました。
産院で産めて、間にあって本当に良かったと思いました。
出産後2時間ほどは、分娩室で安静にしていました。
最初の30分は、達成感に包まれました。
痛みに耐えて無事産むことができた達成感と、
お腹がはちきれそうで、苦しかった妊婦生活から抜け出せた達成感。
とっても可愛い男の子にやっと会えた幸せな気持ちに包まれました。
次の30分は、気持ちがハイになっていて、家族などに連絡をしまくりました。
これから始まる新しい生活にワクワクドキドキしました。
その後は、色々と思い出して、急に涙が溢れてきました。
この子を授かったことが分かった日のこと。
プライベートでうまくいかず、心が折れてしまった日のこと。
悪阻を感じながら頑張って仕事に行った日々のこと。
これから始まる新しい環境が不安で、精神的にかなり不安定になった日々のこと。
それでも必死に、覚悟を決めて毎日過ごした1日1日のこと。
自分で自分に、よく頑張った、お疲れ様、と心の中で声をかけました。
産後は精神的に不安定になることが分かってはいましたが、自分の感情が急に切り替わっていくので、ついていけない2時間を過ごしました。
こうして私は、2人目の出産を終えました。
振り返ってみると、1人目の時と2人目の時とでは、痛みの感じ方が全然違いました。
経産婦さんは、軽い痛みでも違和感を感じたらすぐに産院に連絡するべきです。
私のように、まだまだ、と言われていても、数時間後に出産しているケースもあります。
本当に出産は十人十色です。
出産後の、産院に入院中のこともまた記事にしたいと思います。
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ありがとう。またきてね♪