2010年11月、6泊8日の海外ツアーでスペインに行きました。
その時の経験をもとに、私の感じたスペインの魅力をお伝えしたいと思います。
友人と2人で旅したよ!
一緒に旅行に行った気分になってもらえると嬉しいな♪
スペインの基本情報
首都はマドリードです。
日本からの時差は8時間です。
例えば、日本が夜8時の時、スペインは昼の12時です。
サマータイムの3月終わりから10月終わり頃までは1時間ずれます。
例えば、日本が夜8時の時、スペインは昼の1時です。
言語は、スペイン語と、カタルーニャ語です。
旅行でよく使った言葉は、スペイン語で、
グラッツェ→ありがとう、ブエノスディアス→おはようございます、ケリコ!→おいしい!
お金の種類は、ユーロです。
今回のおおよその予算は、30万円くらいでした。
スペインに行きたいと思ったきっかけ
最初に話題を提供してくれて、誘ってくれたのは友人です。
私は色々な国に興味があったので、もちろんスペインも行ってみたい国の1つではありました。
でも、そこまで惹かれているわけではありませんでした。
有名なサクラダファミリアくらいしか、印象が最初はありませんでした。
ツアーの日程表を見たりしていると、金額的にも、日程的にも、仕事的にも行けそう!!と、だんだんその気になりました。
きっかけはいつも単純です♪
行くと決めてからは、スペインで有名な画家、ゴヤに魅了されました。
本物の絵をプラド美術館で観れるということが、私のこの旅での1番の楽しみになりました。
今回の旅で巡った、スペインの地図はこちら。
それでは、一緒に旅した気分を味わっていってね♪♪
1日目、いざスペインへ行ってきます
1日目は、関西国際空港からイタリアのローマまで、約12時間のフライトです。
飛行機が満席で友人と席は離れて座ります。
当時は旅慣れていないのもあって、少し心細く感じました。
隣りの席には、ツアーの人ではない、イタリアに旅行予定の日本人夫婦でした。
途中、飴ちゃんをあげたことをきっかけに、奥さんと話に花が咲いていろいろと話しました。
こういうのも、旅行がますます好きになる旅の良いところ♪
映画を2本観たり、音楽聴いたりしていたら、あっという間にローマに到着です。
ローマで乗り換え、約2時間でバルセロナへ到着です。
スペインに到着したのは夜の0時近くです。
とびきり綺麗な夜景が私を迎えてくれます。
かなり疲れていたので、ホテルに到着してすぐ寝ました。
2日目、サクラダファミリアに感動
朝の8時半、バスに乗り込み観光がスタートです。
バスには30人ほどが乗り込み、空席はほとんどない状態です。
この日は、有名すぎる観光スポット、ガウディ作のサクラダファミリアを観に行きます。
しばらく普通の住宅街の中をバスは進んでいきます。
突然、誰かが「あ!見えた!」と窓の外を指さしました。
私もつられて窓の外を見ます。
住宅街の屋根の群れから、ニョキっとサクラダファミリアのとんがりが見えました。
ほどなくすると到着です。
近くで見上げると圧倒されました。
私たちは朝早かったのもあって、入館と同時に入ります。
人がまだそんなにいなかったのでゆったり観ることができました。
その後バスで通った時は、入場するのに長蛇の列ができていたよ!
サクラダファミリアの中に入ります。
中にはステンドグラスがありました。
色とりどりのステンドグラスから差し込む光が美しくて、鳥肌がたちました。
しばらくの間、その美しさに見惚れていたかったですが、ツアーなので時間制限があります。
もっと見たい!という気持ちをひきずりながら、次の場所へむかいます。
サクラダファミリアからほど近い場所にある、グエル公園へ。
これもガウディの作品で、色鮮やかなトカゲが有名な場所です。
お天気は絶好調です。
日差しがさらに公園の美しさを引き立てます。
その後、ピカソ美術館とカタルーニャ音楽堂にも行きました。
ピカソ美術館は撮影禁止。
カタルーニャ音楽堂は中には入らず、外から眺めます。
そこから、少し長い時間バスで移動して、タラゴナへ。
地中海に面した雰囲気最高のレストランでパエリアを食べます。
正直、ツアーなので、食事に関してはあまり期待していませんでした。
ですが、ここで食べたパエリアは、私が人生で食べた美味しい物ランキングのトップ10に入るほど美味しかったです。
非日常を味わっているスペシャルな雰囲気もあってのことではあると思いますが。
このタイミングで、この場所で食べた、という思い出という名の調味料が、さらに美味しかった記憶に刻まれています。
昼間からサングリアもいただいて、ほろ酔いで気分は最高です。
なんと、おかわりできましたが、なかなかのボリュームだったのでできませんでした。
普段はおかわりするタイプだから、悔しい!
レストランからは海が見えます。
とても気分が良くて、テンション上がりながら写真を撮ります。
解放感がすごいです。
その後は、海を見ながらずーっとドライブです。
途中、地中海の絶景スポットに立ち寄ってもらって、海の風とスペインの街並みを堪能します。
ツアーには組み込まれていない、添乗員さんの粋な計らいです。
またバスに乗り込み、ひたすら南へ、南へ、とバスを走らせます。
私にとって、バスからの景色をボーっと見ているのが最高に好きな時間の1つでもあります。
友人と話が止まらず、ずーっと話していることもあります。
ですが、ホテルに着くまで爆睡でした。
バスに揺られながら寝るのも最高に気持ち良いよね♪
夕食は、ホテルで白ワイン片手にローストビーフを食べます。
可もなく不可もなく、という味でした。
近くに大型スーパーがあったので水を買いに行きました。
とても広くて、レジの人は座りながらやる気なさそうに仕事しています。
当時、スペインは失業率が10%超えていて、頑張る人が少ないと添乗員さんが言っていました。
日本だったらクレームになりそう、と感じました。
こういうところで、日本の良さを改めて実感したりできます
3日目、白い風車の絶景
3日目、ホテルを8時に出発です。
オレンジで有名なバレンシアの旧市街を散策します。
昔からある市場に入って、トイレを済ませます。
観光客でトイレは大行列です。
ツアーあるあるなので仕方がないですが、トイレで時間をとられ、市場をゆっくり見回ることもなく急いでバスに乗り込みます。
ささっと通るだけでしたが、それなりに楽しめました。
耳を切られたウサギがそのままの形で売られていたり、
新鮮そうなフルーツやハム、野菜などが所狭しと並んでいました。
ゆっくりはできませんでしたが、その場の匂いや雰囲気を感じることができました。
バレンシアには、街にもあちこちにオレンジの木がありました。
この日は、ほとんどの時間をバス移動で過ごします。
バスからの眺めで記憶にあるのは、永遠に続いていそうなほど広大に広がるオリーブ畑。
スペインのオリーブ生産量は世界1位らしいです。
お昼の前に、ラマンチャ地方にある白い風車の街に立ち寄ります。
風が強く、寒いです。
でも、そんな寒さを吹き飛ばすくらいの絶景です。
広大な土地に浮かぶ白い風車は、ここが異国の地なんだ、ヨーロッパなんだ、スペインなんだと強く思わせてくれます。
日常の世界から、とても遠くまできたなー、と、しみじみします。
スペインの旅を思い出す時に、必ずこの場所の景色を思い出します。
それだけ、私にとってのパワースポット、エネルギーを感じる場所でした。
お昼は、オリーブ畑にぽつんとある可愛いレストランで、ドンキホーテ(田舎料理)メニューをいただきます。
赤ワイン飲みながら幸せ気分で美味しくいただきました。
昼からはひたすらバス移動です。
目指すはグラナダ。
到着した時、あたりは真っ暗です。
一見、ゴージャスに見えて、広くていいホテルなのに、全体的に暗かったです。
接客態度もあまりよくなく、ホテルの夕食があまりにも美味しくありません。
ツアーのみんなのテンションが下がっているのを感じました。
これも良い経験です。
ここまでのホテルや食事が良すぎたんだな、と感謝の気持ちに切り替えて、眠りにつきました。
全然愛情のこもってない料理でした。せめて、食事が温かかったらなぁ。
4日目、南街ミハスでのんびり、白い壁の美しい街
8時頃ホテルを出発し、グラナダにあるアルハンブラ宮殿へむかいます。
お庭も建物もすごく綺麗で、朝は寒かったけどイスラムな雰囲気が漂う素敵な場所です。
花もたくさんあり、優雅で贅沢な気分になりました。
そのあと、南の街ミハスへむかいます。
南の街はとても明るくて、今まで以上に陽気に感じます。
白壁ばかりが集まる美しい町で、お昼は大きなローストチキンを食べます。
そして、この旅初めての長めの自由時間です。
お土産を買う時間がなさすぎたので、ここで一気に買い込みました。
もちろんいろいろ散策もしながら、ぶらぶらできてとっても気持ちの良い時間を過ごしました。
歩いていると、ふいに馬車が通ったりして、なんて絵になるんだろうと写真を撮る枚数も自然と増えます。
本当に綺麗で、のんびりな空気が漂う素敵な街でした。
自由時間が終わり、次の目的地はロンダという街です。
山道をバスでひたすら登っていきました。
くねくねした道にちょっと気持悪くなりました。
少しだけアフリカ大陸を見ることができました。
景色が良くないと見えなかったようで、お天気に感謝です。
夕暮れに近づいてきた頃、ロンダに到着です。
ツアーなので、どの場所でも現地ガイドさんが着いて説明してくれていましたが、
この時は疲れていたのか、あまり説明を聞く気になれず、ほとんど内容覚えていません。
デジタルカメラの充電も切れてしまって、ちょっとテンションも下がってしまいました。
友人は真剣に説明を聞いていて、へぇーとか、すごいとか、連発していました。
ヌエボ橋という有名な橋がありました。
ロンダを後にし、セビーリャまでまたバス移動です。
この日もホテルに到着した時は、辺りは真っ暗です。
韓国人や日本人がたくさん泊まってるホテルでした。
この日はたくさん歩いたので、いつも以上にぐっすり眠れました。
5日目、陽気な南街から一気に都会へ
朝は8時40分頃出発し、セビーリャを観光です。
扇形のスペイン広場に行きました。
とても気持ちの良い場所です。
セビーリャ大聖堂にも行きました。
ここには、エレベーターも階段もありません。
昔、馬も上まであがれるようにと作られたようです。
スロープで上まであがれるようになっていました。
せっかくなので一番上まで登ります。
もちろん、上からの眺めは絶景です。
セビーリャ観光を堪能した後は、昼食です。
中華料理をいただきます。
温かいお茶が出てきた時にはホッとしました。
昼食のあとは、コルトバまで移動して、午後からはコルトバ観光です。
イスラム教とキリスト教が入り混じったメスキータを見学します。
ガイドさんの説明が少し難しく感じて、難しいことは分かりませんでしたが、雰囲気はビンビンに感じました。
独特の雰囲気でした。
メスキータを出て、コルドバの街並みを散策です。
周りもとても素敵でした。
花の小路と呼ばれる細い路地からメスキータが見えました。
お花の飾られている家々と、レンガの道路。
この場所も街並みが可愛らしいです。
コルドバを後にして、新幹線に乗ります。
スペインの首都、マドリードを目指します。
マドリードはかなり都会でした。
スリもめちゃめちゃ多くて気をつけましょう!と何度も何度も添乗員さんに言われました。
夜はレストランでタパス料理を食べました。
ビール飲んでふわふわな気分になりながら、マドリードのど真ん中にある5つ星ホテルに今日と明日は宿泊です。
お部屋は昔のタンスがあったり、鏡ばりのクローゼットがあったり、歴史を感じるホテルです。
とても豪華でしたが、このホテルで怪奇現象が起きました。
後から思い返すと、怖くてゾッとします。
海外のホテルに行くと、時々経験します。
またチャンスがあれば記事にしたいと思います。
6日目、プラド美術館の魅惑と心に刻まれたトレドの夕景
あっという間に観光最終日です。
心地の良い疲労感と、寂しさを感じながら朝を迎えました。
まずは、プラド美術館に行きます。
私がこの旅のメインと思っていた、ゴヤの絵がある美術館です。
ワクワクが止まりません!!!
中は撮影禁止です。
ガイドさんの説明が上手で、とても有意義な時間を過ごせました。
ゴヤの絵に感動したのはもちろんですが、その他の絵画も、それぞれの魅力を聴きながら鑑賞することができたお陰で、
絵画の奥深さに触れることができました。
角度によって見え方が変わる仕掛けが施されていたり、
天井に飾るための絵だから、わざと人物像のバランスを崩している工夫がされていたり。
やはり本物は迫力があります。
改めて、現地に行って五感で感じることの大切さを知りました。
2時間ほど美術館での滞在時間が設けられていたので、ゆっくり見れると思っていましたがあっという間でした。
もっとゆっくりじっくり見たかったです。
フランスやイタリアの美術館にも行きましたが、私はプラド美術館が1番好きです。
そのあとは近くにあるピカソの有名なゲルニカという絵がある、ソフィア王妃芸術センターへ。
フラッシュでの撮影は禁止です。
間違ってフラッシュになってしまった人に、見張ってる恐いスペイン女性スタッフが注意していて、こわーてなりました。
この絵のまわりだけ、すごい人です。
ピカソさんは天才&人気者です。
私はゴヤの方が好きですけどね。
この日のお昼ごはんは、どん底という名前の日本料理屋さんに行きます。
本来はバスで行く予定でしたが、マドリードで何かのデモが行われていて交通がストップしてしまっていました。
みんなでデモが行われている中を30分ほど歩きます。
まるでお祭りです。
でも、すごく怖くて、刺激的で、なんとも言えない空間でした。
無事お店に到着して昼食を済ませた後も、バスがなかなか来ません。
記憶が曖昧ですが、ここで観光の予定が大幅に遅れてしまい、何かがキャンセルになりました。
でも、こんな経験なかなかできない。
デモに遭遇できた経験のほうがよかったと思ったことを覚えています。
やっとバスに乗り込むことができ、古都トレドへ行きます。
散策が終わり、少し離れた場所まで、トレドの街並みを一望できる絶景スポットに連れて行ってもらいました。
夕暮れ時。
1日の中で、私が最も好きな時間です。
夕景と夜景の間の、少し寂しくて切ない時間。
今日も無事1日が終わっていく、穏やかな空気感の中に広がる、トレドの街並み。
滞在時間は10分ほどでしたが、その時の特別な時間の中にいたことを、今でもはっきり肌感覚で覚えています。
トレドの夕景も、ラマンチャ地方の白い風車と同じくらい、スペイン旅行を代表する、記憶に刻まれている風景です。
私の人生の中で、忘れられない絶景の1つです。
とってもとってもおすすめの場所です。
スペインに行く時は、ぜひ訪れてほしいな♪
その後マドリードに戻り、最後のお楽しみ、旅の締めくくり、フラメンコディナーショーを堪能します。
最後の夕食は、とてもワインがすすみます。
情熱の国と呼ばれる意味がフラメンコのダンスに凝縮されていた感じがします。
踊りの振り付けは決まっていなくて、その人の感情で、踊る。
悲しみとか怒りとか、喜びとか楽しみを体全体で、表現する。
ムイビエン!(すばらしい!)
7,8日目、さよならスペイン
7日目の朝が来てしまいました。
だいぶ怖かったホテルを後にして、朝イチで空港へむかいます。
友人と、ホテル滞在中は怖くて怪奇現象を話題にしませんでしたが、ホテルを出た瞬間にお互い感じていた違和感を話し合いました。
これも旅の良いお土産話となりました。
後ろ髪をひかれながら飛行機に乗り込みます。
時差もあるので、7,8日目は移動で終了です。
途中トランジットがうまくいかず、待ち時間が6時間もありました。
その時何気なしに食べたピザが、予想以上に美味しかったです。
どんどんスペインから離れていき、どんどん日本に近づいていく飛行機の中で、新たな旅の妄想を繰り広げていました。
行けば行くほど、行きたくなります。
今回のツアーは、ほとんどがおばちゃんおじちゃんでした。
最初は距離がありますが、最終日にはみんな仲良しになっていました。
みんなと笑って、楽しんで、一期一会って本当に素晴らしいです。
ツアーのデメリットもありますが、私はツアーで行く海外もとても好きです。
まとめ
たくさんの場所を周るツアーだったので、忘れないように毎日寝る前に日記を書いていました。
テレビで何度か見たり、聞いたりはしていましたが、
実際自分の目で見て、その場所に行くと、本当に感じることが多くて、
何度も何度も、100%、心の底から幸せを感じている自分に気付きました。
スペインは、イケメンも多いし、美味しい料理もたくさんあるし、また行きたいと思える魅力的で情熱的な国です。
有名な観光地も良いですが、特にスペインの南の地方に魅力を感じました。
まだ行ったことのない人は、ぜひ行きたい国リストに入れてね
なかなか、日常の中に身を置いていると、毎日がルーティンになってしまって、
生きている実感が薄れてきてしまって、
ただ息をしているだけのように思えて、虚しくなる時間が増えてきてしまいます。
旅行に行くと、私の場合、その場所が遠ければ遠いほど、心のタンクが、幸せで満たされて、溢れていきます。
まだこんなに純粋に、素直に感じて、感動して、
「幸せ」と、なんのとまどいもなく口にできてしまうのかと思うと、自分のことがとても好きになります。
だから、旅行はやめられません。
最後まで読んでくれてありがとう!またきてね♪